函館山楽クラブ(旧)

東北ツアー3日目は秋田駒ヶ岳。前日ホテルに入ったのが午後9時過ぎだったので起床時間を30分遅らせて5時起床，ホテル出発6時としたが，これが予定の大きな変更につながった。今の時期，秋田駒ヶ岳はマイカー制限があり，5時半からはマイカーが入山できなくなっていた。急遽シャトルバスを利用する予定に変更し，「アルパこまくさ」まで移動し，6時半のバスに乗車することになった。


この予定変更はそれほど混乱もなく，バスに乗車でき，8合目登山口に到着。下山時のバスの時間を確認し，登山組と花組とを分けて出発。下山時のバスの時刻は実は間違っていたが，登山中にそれに気づき，正確な時間に下りることができた。バスだったのでそのまま登る準備はできていたが，一応ルートの確認をして7時に出発。先ずは片倉展望台を目指す。花々も歓迎している。






7時55分片倉岳到着。しばし展望を楽しむ。



阿弥陀池へ向けて歩き始める。ここも花が一杯だ。






8時22分阿弥陀池に到着。トイレなどを済ませて秋田駒ヶ岳の最高峰「男女岳」を目指す。






8時49分男女岳到着。ここで展望を楽しみながら行動食を摂る。





10分ほど楽しんで下山開始。




9時9分阿弥陀池到着。男女岳を振り返る。


男岳鞍部から通称「ムーミン谷」へ下降。




雪渓まで下りて急斜面を振り返る。




道産子としてはついこの前まで歩いていた雪の上を懐かしみながら快適に歩く。


10時前に小岳の裾に到着。ここを左から回り込む。


小岳裾の雪渓を歩き始めてすぐ，前方，雪渓上のルートから左に外れたところに黒いものが動いた。ツキノワグマだ。成獣一頭でかなり大きい方だろう。こちらを窺っている。


こちらを窺いながら前方の雪渓を右に横切ろうとする。


雪渓に差し掛かるとわれわれと同じ平面になり，恐怖感が増す。熊撃退スプレーをいつでも発射できるように用意する。向うも微妙な距離感を保ちながら右の小岳へと移動する。雪渓を越え，藪に入りかけたところでまたこちらを窺っている。


熊が姿を隠したところでこちらも様子を窺いながら静かに歩を進める。小岳を過ぎて女岳の左向うに田沢湖が見えた辺りまで来て一安心する。


ここから大焼砂に入り，わずかだがコマクサも見られた。前日の疲れもあり，横岳への登りは砂礫と強風でみな苦労した。


11時7分横岳到着。バスの時間を考えすぐに焼森へ向かう。



11時15分焼森到着。やはりすぐに8合目登山口へ向かう。



11時48分に下山終了。花組とも合流し，すぐに50分発のバスに乗ることができた。「アルパこまくさ」から，先ずは汗を流しに駒ヶ岳グランドホテルへ。その後「アルパこまくさ」へ戻って昼食をゆっくり摂り，帰途に就いた。

早池峰は予想外の厳しいルート，秋田駒ヶ岳はマイカー規制や熊の出現など，想定外のことがあったが，みな無事に下山できたことが何よりも良かった。2日間のすぐには処理しきれない情報をみなさんどのように消化しているのか，また改めて聞いてみたい。