2017年06月27日
6月23日(金) 早池峰~鶏頭山(東北ツアー①)
函館から道北・道東の山へ出かけるのと東北地方の山へ行くのは、時間的にあまり変わらないので、当クラブの「東北ツアー」は毎年恒例の行事としている。東北地方の山は信仰の対象として古くから登られた歴史があり、道内では見ることができない高山植物も楽しめる。今回は、日本百名山で花の百名山でもある「早池峰」と、花の百名山としては東北随一の「秋田駒ヶ岳」をじっくり歩いた。参加者は17人。
2泊3日のツアー初日は、早池峰の麓に向かう。青森港から出発し、一般道を利用して八甲田山中を抜け、十和田市から国道4号線を南下する。岩手県に入った車窓から、上空の強風を示唆する大きなレンズ雲が見えた。
夕方、岳集落にある早池峰神社に参拝して、登山の安全を祈願。
今夜は、早池峰の登山基地である「河原坊」から約1km手前にある「うすゆき山荘」に宿泊。我々メンバーの貸切だった。
ツアー2日目。「小田越コース」から登り、山頂からは長丁場になるが地形や植物の変化が楽しめる中岳~鶏頭山への「三山縦走コース」を採った。
「うすゆき山荘」から車3台(1台は前日のうちに岳集落の駐車場に下してきた)で「小田越」登山口まで移動。ドライバー3人は「河原坊」駐車場に車を下す(もう1人は「小田越」で3人の荷物番)。4時20分、先発隊13人が出発。森林限界の「御門口」を過ぎると、さわやかな朝日がメンバーを照らす。
登山道脇の高山植物が目を楽しませてくれる。ミヤマオダマキ、ミヤマハンショウヅル、ミヤマシオガマ、ホソバイワベンケイ。
これらの花々を愛でながら、標高を稼いでいく。
五合目「御金蔵(おかねくら)」を通過。何人かが岩肌を撫でていく。
後発組4人(運転手と荷物番)が追い付いてきた。ご苦労様です。
全員が合流したのち、上部に蛇紋岩の巨岩帯が近づいてきた。
ここまでの間、固有種のハヤチネウスユキソウはほとんどが開花前だったが、数輪があでやかな姿を見せてくれた。ほかに、ヒメシャクナゲ、ナンブイヌナズナ、ヒメコザクラ。
八合目「天狗の滑り岩」の梯子場に取り付く。
避難小屋下の雪田を過ぎ、7時48分、待望の早池峰頂上に到着。
8時15分に頂上を出発し、中岳~鶏頭山への縦走コースに向かう。しばらく、岩とハイマツが混じった道が続く。
雲が切れて中岳の頂上が見えた岩場で休憩。
小さな岩塔をいくつか越えて、中岳山腹の樹林帯に入っていく。
11時2分、中岳を通過。ここまでの岩稜帯でチングルマやイワウメ、樹林帯ではミネザクラ、ムラサキヤシオが迎えてくれた。
険しく急な岩場を降りて、ランチタイムとする。
上記の場所から少し進むと、平均台のような岩場に差し掛かる。ここも慎重に通過。
目指す鶏頭山が見えてきた(左)。左肩にニセ鶏頭の岩稜が見える。
ここも、岩場と樹林が混交した道を進む。
谷側の岩塔に飛来したホシガラス(ズーム撮影)。
稜線上の1415m峰付近から振り返った中岳の山頂は雲の中。
ここで、完全に開いたハヤチネウスユキソウが出迎えてくれた。気持ちがパッと明るくなる。
ほかに、ミヤマシオガマ、コイワカガミ、ミヤマアズマギク、キバナノコマノツメ。
鶏頭山への最後の登りに取り付く。背後には出発点の小田越(中央の鞍部)を挟んで、右に薬師岳、左に早池峰のスカイライン(頂上は、手前の中岳とともに雲の中)。
15時43分、長い稜線歩きを終えて鶏頭山頂上に到着。ここからドライバー4人が先行して下山(岳集落に置いた車1台に乗って「河原坊」駐車場の車3台を回収する)。
下山路から岳集落が見えるが、まだ遠い。
鶏頭山を振り返る。なかなか格好が良い山だ。
16時21分、地蔵菩薩石仏があるニセ鶏頭を通過。丸いナンバープレートの数字「200」は、「河原坊」を1、早池峰頂上を100、岳集落登山口を250とする通し番号。
ニセ鶏頭の直下、岳集落からも確認できた岩の狭い隙間を登る。岩の出口でザックが引っかかる人も。
暗くなる直前の19時10分、下山終了。車を回して待っていてくれたドライバー4人を含め、全員で長丁場の健闘を讃え合う。
すぐに翌日登山予定の「秋田駒ヶ岳」ベースとなる田沢湖高原温泉に向けて、早池峰を後にした。
2泊3日のツアー初日は、早池峰の麓に向かう。青森港から出発し、一般道を利用して八甲田山中を抜け、十和田市から国道4号線を南下する。岩手県に入った車窓から、上空の強風を示唆する大きなレンズ雲が見えた。
夕方、岳集落にある早池峰神社に参拝して、登山の安全を祈願。
今夜は、早池峰の登山基地である「河原坊」から約1km手前にある「うすゆき山荘」に宿泊。我々メンバーの貸切だった。
ツアー2日目。「小田越コース」から登り、山頂からは長丁場になるが地形や植物の変化が楽しめる中岳~鶏頭山への「三山縦走コース」を採った。
「うすゆき山荘」から車3台(1台は前日のうちに岳集落の駐車場に下してきた)で「小田越」登山口まで移動。ドライバー3人は「河原坊」駐車場に車を下す(もう1人は「小田越」で3人の荷物番)。4時20分、先発隊13人が出発。森林限界の「御門口」を過ぎると、さわやかな朝日がメンバーを照らす。
登山道脇の高山植物が目を楽しませてくれる。ミヤマオダマキ、ミヤマハンショウヅル、ミヤマシオガマ、ホソバイワベンケイ。
これらの花々を愛でながら、標高を稼いでいく。
五合目「御金蔵(おかねくら)」を通過。何人かが岩肌を撫でていく。
後発組4人(運転手と荷物番)が追い付いてきた。ご苦労様です。
全員が合流したのち、上部に蛇紋岩の巨岩帯が近づいてきた。
ここまでの間、固有種のハヤチネウスユキソウはほとんどが開花前だったが、数輪があでやかな姿を見せてくれた。ほかに、ヒメシャクナゲ、ナンブイヌナズナ、ヒメコザクラ。
八合目「天狗の滑り岩」の梯子場に取り付く。
避難小屋下の雪田を過ぎ、7時48分、待望の早池峰頂上に到着。
8時15分に頂上を出発し、中岳~鶏頭山への縦走コースに向かう。しばらく、岩とハイマツが混じった道が続く。
雲が切れて中岳の頂上が見えた岩場で休憩。
小さな岩塔をいくつか越えて、中岳山腹の樹林帯に入っていく。
11時2分、中岳を通過。ここまでの岩稜帯でチングルマやイワウメ、樹林帯ではミネザクラ、ムラサキヤシオが迎えてくれた。
険しく急な岩場を降りて、ランチタイムとする。
上記の場所から少し進むと、平均台のような岩場に差し掛かる。ここも慎重に通過。
目指す鶏頭山が見えてきた(左)。左肩にニセ鶏頭の岩稜が見える。
ここも、岩場と樹林が混交した道を進む。
谷側の岩塔に飛来したホシガラス(ズーム撮影)。
稜線上の1415m峰付近から振り返った中岳の山頂は雲の中。
ここで、完全に開いたハヤチネウスユキソウが出迎えてくれた。気持ちがパッと明るくなる。
ほかに、ミヤマシオガマ、コイワカガミ、ミヤマアズマギク、キバナノコマノツメ。
鶏頭山への最後の登りに取り付く。背後には出発点の小田越(中央の鞍部)を挟んで、右に薬師岳、左に早池峰のスカイライン(頂上は、手前の中岳とともに雲の中)。
15時43分、長い稜線歩きを終えて鶏頭山頂上に到着。ここからドライバー4人が先行して下山(岳集落に置いた車1台に乗って「河原坊」駐車場の車3台を回収する)。
下山路から岳集落が見えるが、まだ遠い。
鶏頭山を振り返る。なかなか格好が良い山だ。
16時21分、地蔵菩薩石仏があるニセ鶏頭を通過。丸いナンバープレートの数字「200」は、「河原坊」を1、早池峰頂上を100、岳集落登山口を250とする通し番号。
ニセ鶏頭の直下、岳集落からも確認できた岩の狭い隙間を登る。岩の出口でザックが引っかかる人も。
暗くなる直前の19時10分、下山終了。車を回して待っていてくれたドライバー4人を含め、全員で長丁場の健闘を讃え合う。
すぐに翌日登山予定の「秋田駒ヶ岳」ベースとなる田沢湖高原温泉に向けて、早池峰を後にした。
Posted by 山楽人 at 20:48│Comments(0)
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