7月9日(日) 狩場山(通称「千走新道コース」)

山楽人

2017年07月10日 21:46

道南の最高峰である狩場山(1,520.2m)、当クラブでは花の鑑賞を目的にして7月下旬に登ることが多い。今回は、まだ豊富に残っているであろう雪田でアイゼン歩行などの雪上訓練も行うこととして、いつもより早い時期に企画された。参加は23人(ゲスト1人を含む)。
当日は関東の東に移動した高気圧の縁を回るように暖かい南西の風が日本海上を吹き渡り、高さ2,000mほどの低い雲が拡がった。太平洋側(噴火湾沿い)では晴れていたものの、日本海側の海岸から立ちあがる独立峰の狩場山にはやや強い風が吹き付け、雲がまとわりついた。濃霧の中の行動となり、時折小雨が降った。

標高700mちょうどの標記コース登山口を09時に出発。ガイドブックでは登り2時間40分となっているが、かなり健脚タイムであるため、山頂到着は13時前を予定。


濃霧と小雨で展望が効かないので、目は足元に向かう。登山口に近いブナ林やダケカンバ林では、タケシマラン、カラマツソウ、ギョウジャニンニク(花)、ハイオトギリが目立った(写真の順)。





標高1,180m付近の「下部お花畑」(ここに大きな雪田)の手前で、男性のTさんが登山道から下に向かう「羆の通り道」を発見。


七合目を過ぎたあたりにも広い雪田。上部・下部雪田とも見通しが効かないので雪上訓練は行わず、雪田の下端を巻いて安全通過に努める。


八合目の手前では、フギレオオバキスミレ、ベニバナイチゴ、ミヤマキンポウゲ、ウコンウツギ(写真の順)、チシマフウロ、ミヤマキンバイなどが目を楽しませてくれた。





南狩場の大きな岩の上で、ゴゼンタチバナとコケモモが出迎えてくれた。



頂上に続く広い草原に出ると、シナノキンバイ、イワイチョウ、アオノツガザクラ、ヨツバシオガマが咲き始めていた(写真の順)。





13時15分、頂上到着。生憎の濃霧で展望はなかったが、初登頂を果たした数人を含めて満足顔で集合写真に納まる。さらにゆっくり登行のメンバーが到着して、もういちどパチリ。13時45分、下山開始。



下りの登山道は、濡れた岩や木の根、泥濘で滑りやすかった。足元と頭上(木の幹や枝)に注意しながら慎重に行動する。16時40分、下山終了。賀老高原キャンプ場の駐車場に移動し、挨拶を交わしてから解散。車ごとに好みの温泉で汗を流して帰宅した。


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