4月8日(日) 設計山

まるさん

2018年04月09日 19:08

設計山(もっけやま、701.5m)は、北斗市(旧大野町)から厚沢部町に抜ける国道227号線・中山峠トンネル手前の南東に聳える一等三角点の独立峰で、展望が良い山である。山名は、北海道における近代的な地籍調査の原点であることに由来しているらしい。登山道がないので、一般的には積雪がある時期にしか登らない。参加は、ニューフェイスやリハビリ復帰を含む会員32名。

トンネル手前の駐車場で、吹雪模様の天候が収まるのを10分ほど待ってから身支度を整え、国道南側にある林道の入口に移動してスノーシューやワカンを装着する。


チーフ&サブリーダーから留意事項を伝え、9時25分に出発。今回はリーダーが先頭デビュー、続いて今年度の山行部・女性リーダーとなったOさんとMさんがリードに加わり、ベテランのKリーダーが補佐する。


樹木の枝に付いた雪の造形を愛でながら林道を進む。


林道の途中で渡った大野川源流部の渓流は、まだ冬の様相であった。


林道の途中、右斜面からの雪崩のデブリを横切る。


林道のヘアピンカーブ地点(C400m付近)で小休止したのち、正面の尾根に取り付く。


C450m付近の尾根を登る。まだ深い雪に覆われているが、新雪が少ないことと気温が低いことからスノーシューやワカンのクランポン(滑り止めの爪)が効いて、快適に登行することができた。


尾根上のC470m付近に達すると、左側の沢の上部斜面にブロック雪崩の崩落地が現れてきた。


尾根上台地手前のC500m付近で、下山時のルート確認のためにルートテープを付けた(下山時に回収)。


尾根上の510m台地から本峰の一角を望む。頂上は、もう少し奥にある。


尾根上はブナ林となっており、根元の「根明け」の造形も優美だ。笹の葉に積もった新雪で、冬と春の饗宴。


尾根上を40mほど下がった最低鞍部から、頂上に続く連続した登りにかかる。枝に雪をまとったブナ林が美しい。


C550m付近からの登りは傾斜がきつくなる。


登り詰めたC570m付近の尾根の東側は雪庇にクラック(割れ目)が入り、ブロック雪崩の崩落地となっていた。この先の尾根は、右側(西側)に離れて辿る。


C650m付近から、頂上に続く稜線の一角を目指す。


C670m付近に上がると、南隣りの雷電山(702.5m)が望めた。地味で奥深く、マニアックな愛好者のみに知られる山だ。


同じ場所から、北方の中二股岳(右、818.2m)方面。


頂上のすぐ手前から、東方向に木地挽山(中、683m)と北斗毛無山(右、750.4m)を望む。


同じ場所から、北東方向に二股岳(825.6m)。


11時45分、頂上に到着(登り2時間20分)。南側の東斜面は軒並み、ブロック崩落地となっていた。西側の樹林に近い所で、冷たい風を避けながら昼食を摂る。


山頂すぐ北側の東斜面。


山頂での集合写真を撮り、12時15分に下山開始。



13時55分、スタート地点の国道南側に到着(下り1時間40分)。


トンネル手前の駐車場に移動し、リーダーからの締めの挨拶を終えて、車ごとに解散した。
西風が冷たくて冬の様相を呈した日ではあったが、心配した雨や雷には幸い遭遇せず、ブナの根明けや雪面の感触などから春の兆しも感じ取ることができた。
なお、2年前の記録はこちら → http://sangakuclub.naturum.ne.jp/e2697000.html
今回と同じ時期であったが、今冬はいかに雪が多かったかが一目瞭然。


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