会山行での小鉾岳は、2016年9月27日(こちらをご覧ください)以来2年振り。標高は791.7mと低く登山路の距離も短いが、急登が多く痩せた細尾根を辿るので侮れない。今年は「山の幸」の実りが良くないとのことで羆の動向が心配されたが、数名が「獣の匂い」を感知しただけで支障はなかった。参加は12人(前回は32人!)。
心配された雨も上がって陽が射す中、登山口がある林道終点牧草地の一角に駐車。身支度を整えて、リーダーから注意事項が伝えられる。10時15分に出発。
直ぐに、荒れた林道から登山道に入る。のっけから急登になる。
時折り傾斜が緩むと、植生が目に入ってくる。鮮やかな赤色のツルシキミの実。
雲間から射す陽光に照らされ、紅葉・黄葉が映える道を登っていく。細尾根と急登の連続の中、気持ちが少し和らぐ。
足元に、鮮やかなピンク色の葉が目に入った。常緑の葉を持つ植物のように思えるが、何かの「変異」なのだろうか。
こちらは、まぎれもなく自然の紅葉。
葉が黄色くなったブナの大木を回り込んで、高みを目指す。
急な登山道から振り返ると、中二股川を挟んだ横山(928.8m)から南東に派生する尾根上のポコ(853m)と思われる姿が美しい。右奥には噴火湾。
木の間越しに最高点の岩峰群が見えてくると、三角点ピークは近い。
左手後方(東方)に、紅葉・黄葉に埋まる野田追川を挟んで野田追岳(左、705.8m)。その右後方には、うっすらと駒ヶ岳も望めた(写真では見えないかも…)。
三角点ピークへの最後の登りを詰める。12時25分、狭い山頂に立つ。
三角点ピークから、間近に最高点の岩峰群を見る。それに向かって微かな踏み跡が続いているが、安易に踏み込むと危険。
西北西の方向に、雄鉾岳(999.5m)の頭部が見えた。
北方には、中二股川を挟んだ砂蘭部岳(984.1m)。
西風が冷たい中、防寒・防風着をまとってランチタイム。遅延隊(12時40分着)を含む全員で、恒例の山頂集合写真に納まる。
13時10分、下山開始。急な坂を慎重に下る。途中、札幌からのツアー登山一行(10人ほど)と行き交った。
14時35分、下山終了。挨拶の後、温泉は各車毎として解散した。函館へ向かう途中、時雨(しぐれ)が通り過ぎて、噴火湾に半円形の虹が架かった。
登山道は、見事なまでに綺麗に笹刈りされていた。作業に従事された方々に感謝です!