11月10日(土) 小天狗岳(札幌・定山渓)

まるさん

2018年11月16日 23:52

47回目を迎えた北海道登山研究集会に出席する途中、札幌・定山渓温泉街のすぐ北西に聳える小天狗岳(764.7m)を訪れた。当初は定山渓天狗岳(いわゆる「定天」)を予定していたが、当日未明までの雨で岩が滑りやすいと思われたため、こちらに変更となった。参加は12人とOさんのお姉さん(札幌在住)。

定山渓温泉街から定山渓ダムに向かう道路は、小樽内川に架かる紅葉橋を渡った先のゲートで通行止めになっていた。Oさんのお姉さんと合流し、ゲート前で身支度を整える。陽が射す穏やかな天気のなか、10時15分に出発。


登山口に向かって、車道を700mあまり歩く。前方に定山渓ダムの壁が見える。


小樽内川を渡り返す橋の上からダム本体を見上げる。左の高台にダム資料館が見える(登山口はその左脇にある)。その上方は小天狗岳頂上の一角。足元の川岸には、火山噴出物による柱状節理が見られる。


ダム資料館脇の屋外展示場で、リーダーから注意事項が伝えられる。


入山届に記帳して、登山口を10時30分に出発。正面の案内板に「八百段の階段がある登山道」と書いてある。登山道が急であることが分かる。


10分も行くと、道道1号線(小樽・定山渓線)高架橋の下で対岸に渡る。これから先の登山道は急坂が連続する。



道道高架橋をくぐった先で見つけた、変わった形のキノコ「ツチグリ」。


右手の沢斜面にある赤くて小さな実は、落葉高木の「アズキナシ」。


軟らかな陽が射す中、広葉樹の落ち葉に覆われた急な登山道をゆっくりと進む。広葉樹が多く、葉が落ちて見通しが効くので、気持ちが良い。


登山道の樹間から、東方の神威岳(983m)を望む。


C550m付近に達すると、頭上に岩塔が見えてくる。登山コースのちょうど中程に当たるので、良い目印になる。


後ろ(南方)を振り返ると、札幌岳の穏やかな山容が望める。


登山道には、急傾斜の登山道を保護する階段板が設置されているが、その板が腐って、残った支柱がむき出しになっている。その頭部は白いペンキが塗られて躓かないよう気配りされているが、歩きにくい。固定ロープも設置されているので、下山時には頼りになりそう。


山頂手前の尾根から、定山渓ダム湖「さっぽろ湖」と、対岸に烏帽子岳(左、1,109.4m)、神威岳(右、983m)が望まれる。


南東方向には、観音岩山(左、別名・八剣山498m)と焼山(右、662.5m)が見渡せた。


南の麓には、定山渓温泉街が広がっている。


定山渓ダムの下部、紅葉橋のゲート前に、我々の車列も望めた。


広がってきた雲間から射しこむ陽光に照らされて、神威山が浮かんで見えた。


12時ちょうど、山頂に到着。山頂から北西方向に、定山渓・天狗岳(通称「定天」、1,144.5m)の雄姿が望めた。時雨のため煙っており、余市岳や白井岳は見えない。


恒例の、山頂集合写真を撮る。



時雨が降り出した山頂を、雨具を着けて12時30分発に出発。登山口には13時30分、ゲート前に13時40分に到着。小金湯温泉に浸かって身体を暖めてから、札幌市内で登山用具の買い物を済ませ、札幌市教育文化会館講堂で開催された登山研究集会記念講演会(国際山岳ガイド・山岳スキーヤーの佐々木大輔氏による「極限の大滑降~世界の山々を滑る~」)を聴講した。150人収容の会場が溢れるほどの190人が熱心に聞き入った。

講演会終了後、近くの居酒屋で講師を囲んだ懇親会が催され、45人(当会から3人)が参加。幸いにも、我々が座ったテーブルで同氏と直接に懇談する機会に恵まれた。


講演会と懇親会の詳細はこちらをご覧ください。なお、同氏は「ウィルス性口内炎」に罹患しているとのことで、マスク姿であった。


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