2019年02月19日
2月17日(日) 古部丸山
古部丸山(691.0m)は低山ながら、北海道で最初に設けられた一等三角点(点名「古部岳」)を持ち、三角形の端正な山容と360度の雄大な展望を誇っている。登山道は無いが、積雪期は国道278号線から函館市(旧椴法華村)絵紙山町(えがみやまちょう)の奥に延びる林道に車を乗り入れ、徒歩で林道と尾根筋を辿って登頂できる。今回の参加は16名。
【プロローグ】
集合場所の道の駅「なとわ・えさん」に向かって旧南茅部町の海岸道を走行中、朝日が昇ってきた。曙光に煌めく海面と、右手には目指す古部丸山の容姿。
旧椴法華村の海岸からは、朝日による美しい光芒(いわゆる「天使の梯子」)が見えた。
【さて、本題】
国道278号線から絵紙山町の林道C150あたりまで車高の高い車4台を乗り入れ、スコップで除雪して駐車スペースを確保した。準備を整え、08時35分に出発。
矢尻川支流に沿って延びる林道を辿る。正面に古部丸山の前山(596m)が見えてきた。
谷の中の林道は風が弱いので、陽が射すと春を感じられる。
林道はC283地点で沢を渡る(橋は崩落)。すぐ上流で沢は二股になっており、これまでは中央の尾根を登っていた。しかし、この上部(前山の手前)はツツジが繁茂していて、その藪漕ぎが煩わしく、枝を折ってしまうのも気が引けた。今回は、Kさんから教わった東側(上部に向かって右側)の尾根を登り、C451付近から前山に向かうルートを採った。尾根上のC380あたりにある岩峰は、左側を巻いて進む。
C451付近で、先ほどまで辿ったのと同じ林道に再び出合う。緩いコルで休憩してから、前山まで標高差150mほどの登りにかかる。
藪は余りうるさくないが、急傾斜で雪面が柔らかいため登りにくい。
傾斜がゆるくなると、正面に前山と古部丸山、左後方に恵山(617.6m)と海向山(569.4m)が望めた。
前山を乗越して、本峰に向かう。当パーティに先行して中央尾根を辿った二人組のトレースも見える(彼らとはコルで行き交った)。
最後は、標高差120m余りの登り。
強風で巻き上がる雪煙の向こうに、仲間が吸い込まれていく。11時50分、頂上に到着。
頂上には三角点の杭の傍に、新しい標識が付けられていた。
見通しは余り良くなかったが、先ず西方の景観からどうぞ。右側手前に双耳の582m峰(左)と578.0m峰。遠方やや左側に毛無山(630.6m)。
次に南西方向。中央のどっしりした山は三枚岳(585.6m)。その左の白い山は、伐採された510m峰。右遠方は前出の毛無山。
南方には、手前に572.1m峰、その向こうに津軽海峡。
そして、南東方向に恵山と海向山。
強風が吹き抜けて寒い頂上には5分ほど滞在しただけで11時55分、早々に下る。50mほど下がった風陰で、恵山を背景に全体写真を撮る。
直下のコルで恵山を眺めながら昼食(12時15分~40分)、同じコースを辿って下山した。C230あたりの植林地で見かけた、鹿の角研ぎ痕。
14時15分、林道終点に到着し、下山終了。除雪した駐車場所から車を出すのに苦労したが、無事に道の駅「なとわ・えさん」まで移動して解散した。
【エピローグ】
帰路、旧南茅部町古部地区の獅子鼻覆道北側入り口の横に落ちる、凍結した「白糸の滝」を見物した。
【プロローグ】
集合場所の道の駅「なとわ・えさん」に向かって旧南茅部町の海岸道を走行中、朝日が昇ってきた。曙光に煌めく海面と、右手には目指す古部丸山の容姿。
旧椴法華村の海岸からは、朝日による美しい光芒(いわゆる「天使の梯子」)が見えた。
【さて、本題】
国道278号線から絵紙山町の林道C150あたりまで車高の高い車4台を乗り入れ、スコップで除雪して駐車スペースを確保した。準備を整え、08時35分に出発。
矢尻川支流に沿って延びる林道を辿る。正面に古部丸山の前山(596m)が見えてきた。
谷の中の林道は風が弱いので、陽が射すと春を感じられる。
林道はC283地点で沢を渡る(橋は崩落)。すぐ上流で沢は二股になっており、これまでは中央の尾根を登っていた。しかし、この上部(前山の手前)はツツジが繁茂していて、その藪漕ぎが煩わしく、枝を折ってしまうのも気が引けた。今回は、Kさんから教わった東側(上部に向かって右側)の尾根を登り、C451付近から前山に向かうルートを採った。尾根上のC380あたりにある岩峰は、左側を巻いて進む。
C451付近で、先ほどまで辿ったのと同じ林道に再び出合う。緩いコルで休憩してから、前山まで標高差150mほどの登りにかかる。
藪は余りうるさくないが、急傾斜で雪面が柔らかいため登りにくい。
傾斜がゆるくなると、正面に前山と古部丸山、左後方に恵山(617.6m)と海向山(569.4m)が望めた。
前山を乗越して、本峰に向かう。当パーティに先行して中央尾根を辿った二人組のトレースも見える(彼らとはコルで行き交った)。
最後は、標高差120m余りの登り。
強風で巻き上がる雪煙の向こうに、仲間が吸い込まれていく。11時50分、頂上に到着。
頂上には三角点の杭の傍に、新しい標識が付けられていた。
見通しは余り良くなかったが、先ず西方の景観からどうぞ。右側手前に双耳の582m峰(左)と578.0m峰。遠方やや左側に毛無山(630.6m)。
次に南西方向。中央のどっしりした山は三枚岳(585.6m)。その左の白い山は、伐採された510m峰。右遠方は前出の毛無山。
南方には、手前に572.1m峰、その向こうに津軽海峡。
そして、南東方向に恵山と海向山。
強風が吹き抜けて寒い頂上には5分ほど滞在しただけで11時55分、早々に下る。50mほど下がった風陰で、恵山を背景に全体写真を撮る。
直下のコルで恵山を眺めながら昼食(12時15分~40分)、同じコースを辿って下山した。C230あたりの植林地で見かけた、鹿の角研ぎ痕。
14時15分、林道終点に到着し、下山終了。除雪した駐車場所から車を出すのに苦労したが、無事に道の駅「なとわ・えさん」まで移動して解散した。
【エピローグ】
帰路、旧南茅部町古部地区の獅子鼻覆道北側入り口の横に落ちる、凍結した「白糸の滝」を見物した。
Posted by まるさん at 13:19│Comments(4)
│登山、山岳、山登り、アウトドア
この記事へのコメント
はじめまして。僕は古部出身、現札幌在住54歳。
古部にはもう、両親は亡くなり、親戚がわずかにいます。
自分もいい年ですが、ガキのころに登った丸山に死ぬまでに
もう一度登りたいと最近思うようになりました。
旧古部小学校横の墓地の所から昔は登れましたが、
平成10数年頃の治山工事で山がすっかり変わってしまったようで
相泊川や椴法華側から登るルートがメジャ-なのでしょうか?
機会があれば一人なんかでは危険でしょうから、登山機会が
あれば、お仲間に入れてくださればと思います。
突然の書き込みメール失礼しました。
古部にはもう、両親は亡くなり、親戚がわずかにいます。
自分もいい年ですが、ガキのころに登った丸山に死ぬまでに
もう一度登りたいと最近思うようになりました。
旧古部小学校横の墓地の所から昔は登れましたが、
平成10数年頃の治山工事で山がすっかり変わってしまったようで
相泊川や椴法華側から登るルートがメジャ-なのでしょうか?
機会があれば一人なんかでは危険でしょうから、登山機会が
あれば、お仲間に入れてくださればと思います。
突然の書き込みメール失礼しました。
Posted by くんまえの at 2021年02月20日 09:38
コメントありがとうございます。「くんまえの」さんが昔登られていた道というのは夏に古部市街地から林道を詰めて東側から登るルートのようですね。今はみなさん冬だけ南側の絵紙山町から登っているようです。当会では残念ながら今シーズンは予定に入れていませんでした。この数年でも山林伐採などで絵紙山町の様子がかなり変わってきていて,私たちも事前に下見しておかないと安心して行けません。しかしいい山なので来シーズンには行く可能性があります。その前に函館に来られることがあれば,一度月例会(毎月第1水曜日19時~,函館市「亀田交流プラザ」3階大会議室)にご参加いただければ雰囲気もよくわかると思います。詳しいことはブログの左下に「オーナーへメッセージ」というツールがあるのでこちらからメールをいただければ幸いです。
Posted by 山楽人 at 2021年02月22日 20:56
すみません、投稿してしばらく本州いってまして。
来年度ぜひお願いして糸思っていて、 亀田交流センタ- ですね。
日程合わせて一度は顔出ししてゲストとして参加できればと思っています。
この返信が来たなら、 オ-ナ-へのメッセ-ジ から、ちゃんとした返信を
したいと考えています。
よろしくお願いいたします。
来年度ぜひお願いして糸思っていて、 亀田交流センタ- ですね。
日程合わせて一度は顔出ししてゲストとして参加できればと思っています。
この返信が来たなら、 オ-ナ-へのメッセ-ジ から、ちゃんとした返信を
したいと考えています。
よろしくお願いいたします。
Posted by くんまえの at 2021年11月15日 10:53
月例会はどうぞご参加ください。コロナが一応収まっている今は毎月月例会を開催しています。都合がよろしければ,来年度と言わず,来月でもお越しください。
Posted by 山楽人 at 2021年11月15日 18:42