2018年03月09日
3月7日(水) 弥五兵衛岳
弥五兵衛岳(649.9m)は北斗市と森町の市町境に聳え、北斗市の最高峰である二股岳(825.6m)から東に続く稜線上の約1.7km離れた位置にある。山名の由来は分からない。山頂から北東方向に顕著な尾根を引いており、これが大沼に流れ込む宿野辺川の源流部を右股沢と左股沢に分けている。この尾根に付けられた林道を利用して、山頂を目指した。参加者は会員15名とゲスト1名。
グリーンピア大沼の駐車場を8時15分集合としたが、函館市内の道路状況が悪かったのと通勤時間帯に重なって渋滞に巻き込まれ、多数が遅刻してしまった。駐車場で車に相乗りして台数を減らし、奥に延びる林道を1kmほど入ると、かまぼこ型の大きな作業小屋の前で除雪が終わっている。さらに奥へ通じる林道入口のゲート前に車を止め、9時20分に出発。
山行時として久し振りの青空が覗く中、宿野辺川の右股沢に沿う林道を暫く辿っていく。
林道が右股沢にかかる橋を渡った先のC260m付近で、左手の尾根に付けられた枝道に入る。
この枝道は、尾根上にある342mポコの中腹を時計回りに大きく回り込んで付けられている。暫く、これを忠実に辿る。雪面には兎や狐の足跡が賑やかだ。
道の山側斜面には積雪の亀裂が口をあけ、つららが垂れ下がっている。春の兆しのワンショット。
出発から1時間ほど過ぎたころ、C320m付近の枝道からようやく尾根に取り付いた。
尾根上の小さなアップダウンを繰り返しながら、高度を上げていく。
この尾根は、ブナ林が美しい。
C450mを過ぎると、短いながら急な登りになる。ブナの根元は「根明け(ねあけ)」の準備。
508mポコに上がると、樹林の間から目指す弥五兵衛岳の山頂が見えた(台形状の左端)。
前衛峰への最後の登りにかかる。ダケカンバが多くなり、木々の隙間からの展望が良くなってきた。
振り返ると、山頂に雲を被った駒ヶ岳が広い裾野を披露している。手前の谷中に、グリーンピア大沼の建物も見える。
北西方向には右股沢を挟んで、弥五兵衛岳と同様に人名に因むと思われる三九郎岳が望めた。
傾斜が緩くなると、前衛峰(二股岳につながる稜線の分岐点[ジャンクション・ピーク])は近い。
前衛峰からいったん下って、直線距離150mほどをゆるく登り返す。12時ちょうど、弥五兵衛岳の頂上に到着(登り2時間40分)。小雪をちらつかせる積雲が多くて見通しはいまいちであったが、昼食を済ませる頃に遠望が利くようになってきた。西に、北斗市の最高峰である二股岳(825.6m)の雄姿。
北東に、駒ヶ岳(1131m)。右端の白い平坦地は大沼。
南東に、たおやかな木地挽高原。中央のアンテナが立つ場所が最高点の木地挽山(683m)。ここと弥五兵衛岳は、尾根でつながっている。
南南西に、大野川渓谷を挟んで北斗毛無山(750.4m、中央に見える台形状の左端)。
山頂集合写真は、ゲストの方にシャッターを押して戴いた。中央の奥に、駒ヶ岳の一角が見える。
山頂を12時30分に出発。下りはほぼ同じトレースを辿ったが、尾根末端の342mポコを南から東に巻いた後、C280m付近からそのまま尾根通しに北東進。やや右寄りに進んで、左股沢に下った。
左股沢の林道に出て400mほど進む。14時5分、あっけなく大きな作業小屋がある出発点に戻った(下り1時間35分)。
今回は地形図判読訓練も兼ね、途中途中で現在地を判断・確認した。辿った尾根自体は分かりやすい地形をしているが、歩いた枝道(林道)は緩い勾配を維持するために等高線を大きく切ることなく付けられているため、現在地を判断するには難しい面もあった。
昼前は陽が射したり小雪がちらついたりと変わりやすい天気だったが、昼を過ぎるとすっきりとした青空になり、久し振りに遠望を楽しむことができた。
なお、山行記録の詳細(GPSログ)は、以下で確認することができる。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1396486.html
グリーンピア大沼の駐車場を8時15分集合としたが、函館市内の道路状況が悪かったのと通勤時間帯に重なって渋滞に巻き込まれ、多数が遅刻してしまった。駐車場で車に相乗りして台数を減らし、奥に延びる林道を1kmほど入ると、かまぼこ型の大きな作業小屋の前で除雪が終わっている。さらに奥へ通じる林道入口のゲート前に車を止め、9時20分に出発。
山行時として久し振りの青空が覗く中、宿野辺川の右股沢に沿う林道を暫く辿っていく。
林道が右股沢にかかる橋を渡った先のC260m付近で、左手の尾根に付けられた枝道に入る。
この枝道は、尾根上にある342mポコの中腹を時計回りに大きく回り込んで付けられている。暫く、これを忠実に辿る。雪面には兎や狐の足跡が賑やかだ。
道の山側斜面には積雪の亀裂が口をあけ、つららが垂れ下がっている。春の兆しのワンショット。
出発から1時間ほど過ぎたころ、C320m付近の枝道からようやく尾根に取り付いた。
尾根上の小さなアップダウンを繰り返しながら、高度を上げていく。
この尾根は、ブナ林が美しい。
C450mを過ぎると、短いながら急な登りになる。ブナの根元は「根明け(ねあけ)」の準備。
508mポコに上がると、樹林の間から目指す弥五兵衛岳の山頂が見えた(台形状の左端)。
前衛峰への最後の登りにかかる。ダケカンバが多くなり、木々の隙間からの展望が良くなってきた。
振り返ると、山頂に雲を被った駒ヶ岳が広い裾野を披露している。手前の谷中に、グリーンピア大沼の建物も見える。
北西方向には右股沢を挟んで、弥五兵衛岳と同様に人名に因むと思われる三九郎岳が望めた。
傾斜が緩くなると、前衛峰(二股岳につながる稜線の分岐点[ジャンクション・ピーク])は近い。
前衛峰からいったん下って、直線距離150mほどをゆるく登り返す。12時ちょうど、弥五兵衛岳の頂上に到着(登り2時間40分)。小雪をちらつかせる積雲が多くて見通しはいまいちであったが、昼食を済ませる頃に遠望が利くようになってきた。西に、北斗市の最高峰である二股岳(825.6m)の雄姿。
北東に、駒ヶ岳(1131m)。右端の白い平坦地は大沼。
南東に、たおやかな木地挽高原。中央のアンテナが立つ場所が最高点の木地挽山(683m)。ここと弥五兵衛岳は、尾根でつながっている。
南南西に、大野川渓谷を挟んで北斗毛無山(750.4m、中央に見える台形状の左端)。
山頂集合写真は、ゲストの方にシャッターを押して戴いた。中央の奥に、駒ヶ岳の一角が見える。
山頂を12時30分に出発。下りはほぼ同じトレースを辿ったが、尾根末端の342mポコを南から東に巻いた後、C280m付近からそのまま尾根通しに北東進。やや右寄りに進んで、左股沢に下った。
左股沢の林道に出て400mほど進む。14時5分、あっけなく大きな作業小屋がある出発点に戻った(下り1時間35分)。
今回は地形図判読訓練も兼ね、途中途中で現在地を判断・確認した。辿った尾根自体は分かりやすい地形をしているが、歩いた枝道(林道)は緩い勾配を維持するために等高線を大きく切ることなく付けられているため、現在地を判断するには難しい面もあった。
昼前は陽が射したり小雪がちらついたりと変わりやすい天気だったが、昼を過ぎるとすっきりとした青空になり、久し振りに遠望を楽しむことができた。
なお、山行記録の詳細(GPSログ)は、以下で確認することができる。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1396486.html
Posted by まるさん at 22:48│Comments(0)
│登山、山岳、山登り、アウトドア