2019年04月15日
4月14日(日) 漁岳
漁岳(いざりだけ、1,317.2m)は支笏湖の北西方向、札幌市(南区)・恵庭市・千歳市の三重境界点に聳える。夏道はないが、札幌市に近くて山頂からの展望が素晴らしいことから、残雪期に山スキーやスノーシュー、つぼ足で登る人が多い。今回は当クラブ2年振りの登山で、参加は11名(初登山は9名)。
前日の宿泊地を、05時35分に車3台で出発。雲がやや多く霞んでいたが、支笏湖北岸道路から樽前山(1,041m)が四角形、風不死岳(1,102.3m)は三角形の特徴的な姿を見せていた。
![支笏湖道路から樽前山[左]&風不死岳[右] 支笏湖道路から樽前山[左]&風不死岳[右]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-A%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E6%94%AF%E7%AC%8F%E6%B9%96%E9%81%93%E8%B7%AF%E3%81%8B%E3%82%89%E6%A8%BD%E5%89%8D%E5%B1%B1%5B%E5%B7%A6%5Dk%E9%A2%A8%E4%B8%8D%E6%AD%BB%E5%B2%B3%5B%E5%8F%B3%5Dk.jpg)
前方には端正な姿の恵庭岳(1,320m)と、右奥にたおやかな姿の漁岳。風が弱く、湖面は割合に穏やかだった。
![恵庭岳&漁岳[右奥] 恵庭岳&漁岳[右奥]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-B%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E6%81%B5%E5%BA%AD%E5%B2%B3k%E6%BC%81%E5%B2%B3%5B%E5%8F%B3%E5%A5%A5%5Dk.jpg)
恵庭岳頂上部の岩峰も姿を見せている。

漁川林道入口で、函館から未明に到着して仮眠を取っていたTtさんと合流。出発準備を整え、リーダーから注意事項を伝達したあと、07時10分に出発。

歩くうちに雲がすっかりとれて、爽やかな青空が広がってきた。漁岳の稜線一角を仰ぎながら、林道を約2.6km辿る。

1時間5分で冬道ルート取付地点に到着(08時15分)。これからの本格的な登りに備えて、装備の具合を点検する。

取付地点の樹木に冬季ルートの標識が付けられていた。ここを08時20分に出発。

冬季ルートを辿って高度を稼いでいくと、右手に青空を背景にした1175m前衛峰と本峰が望めた。
![1175m前衛峰と本峰[右奥] 1175m前衛峰と本峰[右奥]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-H%E6%BC%81%E5%B2%B3k1175m%E5%89%8D%E8%A1%9B%E5%B3%B0%E3%81%A8%E6%9C%AC%E5%B3%B0%5B%E5%8F%B3%E5%A5%A5%5Dk.jpg)
恵庭・千歳市境界尾根のC890台地に上がると、左手に恵庭岳が聳えている。二つの目立つ頂上岩峰が猫の耳のように見えることから、メンバーで勝手に「エニャー岳」と名付けてみた。

C900付近の気持ち良い雪面を登る。

C920付近まで登ると、左下にオコタンペ湖が俯瞰できた。

恵庭岳の左向こう(支笏湖の北岸)に位置する紋別岳(865.6m)も望めた。

C1050付近を登る。空はますます青く、春山の雰囲気に満ちてくる。ただし、西南西の風がやや強い。

恵庭岳を振り返ると、その姿がいっそう立派に見えていた。

ルート脇にあった木の枯れ枝がハート型になっていたので、恵庭岳の頂上岩峰を覗き見るように撮ってみた。

進行方向左手に、漁岳から南に繋がる稜線上の小漁岳(1,235.1m)。
![南に繋がる尾根上の小漁岳[右]方面 南に繋がる尾根上の小漁岳[右]方面](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-P%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E5%8D%97%E3%81%AB%E7%B9%8B%E3%81%8C%E3%82%8B%E5%B0%BE%E6%A0%B9%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%B0%8F%E6%BC%81%E5%B2%B3%5B%E5%8F%B3%5D%E6%96%B9%E9%9D%A2k.jpg)
1175m前衛峰の南側山腹をトラバースして、本峰直下の最終コル(1,155m)に向かう。

最終コルから頂上まで、標高差160mほどの急登が待っている。25分ほどをかけて、ゆっくりと登り詰める。空の青と雪面の白が、辛さを和らげてくれる。

11時ちょうど、待望の山頂に到着。周囲の景色を眺め、個別に記念写真を撮り合った後、恒例の全体写真に納まる。最初の写真、向って左端・Atさんのピースサインに羊蹄山(1,898m)が挟まっている。2枚目写真、右端に無意根山(1,460.2m)、左から3人目・Yhさんの顔が羊蹄山と並んでいる。
![頂上集合①[左端Vサインで羊蹄山を挟む] 頂上集合①[左端Vサインで羊蹄山を挟む]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-S%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E9%A0%82%E4%B8%8A%E9%9B%86%E5%90%88%E2%91%A0%5B%E5%B7%A6%E7%AB%AFV%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%A7%E7%BE%8A%E8%B9%84%E5%B1%B1%E3%82%92%E6%8C%9F%E3%82%80%5Dk.jpg)
![頂上集合②[右端は無意根山] 頂上集合②[右端は無意根山]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-T%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E9%A0%82%E4%B8%8A%E9%9B%86%E5%90%88%E2%91%A1%5B%E5%8F%B3%E7%AB%AF%E3%81%AF%E7%84%A1%E6%84%8F%E6%A0%B9%E5%B1%B1%5Dk.jpg)
山頂からの展望をどうぞ。先ず、南南西方向には、手前に小漁岳(1,235.1m)と左奥にホロホロ山(1,322.3m)・徳舜瞥山(1,309m)。
![山頂から小漁岳とホロホロ・徳舜[左奥] 山頂から小漁岳とホロホロ・徳舜[左奥]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-U%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E5%B1%B1%E9%A0%82%E3%81%8B%E3%82%89%E5%B0%8F%E6%BC%81%E5%B2%B3%E3%81%A8%E3%83%9B%E3%83%AD%E3%83%9B%E3%83%AD%EF%BD%A5%E5%BE%B3%E8%88%9C%5B%E5%B7%A6%E5%A5%A5%5Dk.jpg)
[以下3枚は、なぜかモノクロに…]西から北西には、左に羊蹄山(1,898m)、右に無意根山(1,460.2m)。
![山頂から羊蹄山[左]&無意根山[右]:モノクロ 山頂から羊蹄山[左]&無意根山[右]:モノクロ](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-V%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E5%B1%B1%E9%A0%82%E3%81%8B%E3%82%89%E7%BE%8A%E8%B9%84%E5%B1%B1%5B%E5%B7%A6%5Dk%E7%84%A1%E6%84%8F%E6%A0%B9%E5%B1%B1%5B%E5%8F%B3%5D%EF%BC%9A%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%82%AF%E3%83%ADk.jpg)
中央に羊蹄山と左端に尻別岳(1,107.3m)の「ノミの夫婦」の姿(ズーム)。

北には、中央奥に空沼岳(1,251m)。
![山頂から空沼岳[中]方面:モノクロ 山頂から空沼岳[中]方面:モノクロ](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-X%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E5%B1%B1%E9%A0%82%E3%81%8B%E3%82%89%E7%A9%BA%E6%B2%BC%E5%B2%B3%5B%E4%B8%AD%5D%E6%96%B9%E9%9D%A2%EF%BC%9A%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%82%AF%E3%83%ADk.jpg)
やや強い西風を避けて、頂上の東側に少し下がって昼食とする。11時40分に下山開始。山頂下の大斜面は、三々五々にシリセードで豪快に下る。中には「三回転半」などの「高度テクニック」を披露するメンバーも…。


登りと同様に、1175m前衛峰の山腹をトラバースし、恵庭岳を望みながら下る。

下山途中、登りで「♡マークに納まった恵庭岳岩峰」を撮影した展望の良い地点で、恵庭岳や支笏湖などを背景にして、皆さんの満足顔を写真に収めた。

冬道ルート取付地点に13時10分着・15分発、林道入口には14時ちょうどに到着して下山終了。
支笏湖西岸のM温泉旅館で入浴し、八雲町中心部手前のキッチン&カフェで夕食を摂って帰宅した。
すっきりした青空と素晴らしい展望に恵まれて、初登頂の皆さんは大満足の様子であった。
前日の宿泊地を、05時35分に車3台で出発。雲がやや多く霞んでいたが、支笏湖北岸道路から樽前山(1,041m)が四角形、風不死岳(1,102.3m)は三角形の特徴的な姿を見せていた。
![支笏湖道路から樽前山[左]&風不死岳[右] 支笏湖道路から樽前山[左]&風不死岳[右]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-A%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E6%94%AF%E7%AC%8F%E6%B9%96%E9%81%93%E8%B7%AF%E3%81%8B%E3%82%89%E6%A8%BD%E5%89%8D%E5%B1%B1%5B%E5%B7%A6%5Dk%E9%A2%A8%E4%B8%8D%E6%AD%BB%E5%B2%B3%5B%E5%8F%B3%5Dk.jpg)
前方には端正な姿の恵庭岳(1,320m)と、右奥にたおやかな姿の漁岳。風が弱く、湖面は割合に穏やかだった。
![恵庭岳&漁岳[右奥] 恵庭岳&漁岳[右奥]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-B%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E6%81%B5%E5%BA%AD%E5%B2%B3k%E6%BC%81%E5%B2%B3%5B%E5%8F%B3%E5%A5%A5%5Dk.jpg)
恵庭岳頂上部の岩峰も姿を見せている。

漁川林道入口で、函館から未明に到着して仮眠を取っていたTtさんと合流。出発準備を整え、リーダーから注意事項を伝達したあと、07時10分に出発。

歩くうちに雲がすっかりとれて、爽やかな青空が広がってきた。漁岳の稜線一角を仰ぎながら、林道を約2.6km辿る。

1時間5分で冬道ルート取付地点に到着(08時15分)。これからの本格的な登りに備えて、装備の具合を点検する。

取付地点の樹木に冬季ルートの標識が付けられていた。ここを08時20分に出発。

冬季ルートを辿って高度を稼いでいくと、右手に青空を背景にした1175m前衛峰と本峰が望めた。
![1175m前衛峰と本峰[右奥] 1175m前衛峰と本峰[右奥]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-H%E6%BC%81%E5%B2%B3k1175m%E5%89%8D%E8%A1%9B%E5%B3%B0%E3%81%A8%E6%9C%AC%E5%B3%B0%5B%E5%8F%B3%E5%A5%A5%5Dk.jpg)
恵庭・千歳市境界尾根のC890台地に上がると、左手に恵庭岳が聳えている。二つの目立つ頂上岩峰が猫の耳のように見えることから、メンバーで勝手に「エニャー岳」と名付けてみた。

C900付近の気持ち良い雪面を登る。

C920付近まで登ると、左下にオコタンペ湖が俯瞰できた。

恵庭岳の左向こう(支笏湖の北岸)に位置する紋別岳(865.6m)も望めた。

C1050付近を登る。空はますます青く、春山の雰囲気に満ちてくる。ただし、西南西の風がやや強い。

恵庭岳を振り返ると、その姿がいっそう立派に見えていた。

ルート脇にあった木の枯れ枝がハート型になっていたので、恵庭岳の頂上岩峰を覗き見るように撮ってみた。

進行方向左手に、漁岳から南に繋がる稜線上の小漁岳(1,235.1m)。
![南に繋がる尾根上の小漁岳[右]方面 南に繋がる尾根上の小漁岳[右]方面](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-P%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E5%8D%97%E3%81%AB%E7%B9%8B%E3%81%8C%E3%82%8B%E5%B0%BE%E6%A0%B9%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%B0%8F%E6%BC%81%E5%B2%B3%5B%E5%8F%B3%5D%E6%96%B9%E9%9D%A2k.jpg)
1175m前衛峰の南側山腹をトラバースして、本峰直下の最終コル(1,155m)に向かう。

最終コルから頂上まで、標高差160mほどの急登が待っている。25分ほどをかけて、ゆっくりと登り詰める。空の青と雪面の白が、辛さを和らげてくれる。

11時ちょうど、待望の山頂に到着。周囲の景色を眺め、個別に記念写真を撮り合った後、恒例の全体写真に納まる。最初の写真、向って左端・Atさんのピースサインに羊蹄山(1,898m)が挟まっている。2枚目写真、右端に無意根山(1,460.2m)、左から3人目・Yhさんの顔が羊蹄山と並んでいる。
![頂上集合①[左端Vサインで羊蹄山を挟む] 頂上集合①[左端Vサインで羊蹄山を挟む]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-S%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E9%A0%82%E4%B8%8A%E9%9B%86%E5%90%88%E2%91%A0%5B%E5%B7%A6%E7%AB%AFV%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%A7%E7%BE%8A%E8%B9%84%E5%B1%B1%E3%82%92%E6%8C%9F%E3%82%80%5Dk.jpg)
![頂上集合②[右端は無意根山] 頂上集合②[右端は無意根山]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-T%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E9%A0%82%E4%B8%8A%E9%9B%86%E5%90%88%E2%91%A1%5B%E5%8F%B3%E7%AB%AF%E3%81%AF%E7%84%A1%E6%84%8F%E6%A0%B9%E5%B1%B1%5Dk.jpg)
山頂からの展望をどうぞ。先ず、南南西方向には、手前に小漁岳(1,235.1m)と左奥にホロホロ山(1,322.3m)・徳舜瞥山(1,309m)。
![山頂から小漁岳とホロホロ・徳舜[左奥] 山頂から小漁岳とホロホロ・徳舜[左奥]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-U%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E5%B1%B1%E9%A0%82%E3%81%8B%E3%82%89%E5%B0%8F%E6%BC%81%E5%B2%B3%E3%81%A8%E3%83%9B%E3%83%AD%E3%83%9B%E3%83%AD%EF%BD%A5%E5%BE%B3%E8%88%9C%5B%E5%B7%A6%E5%A5%A5%5Dk.jpg)
[以下3枚は、なぜかモノクロに…]西から北西には、左に羊蹄山(1,898m)、右に無意根山(1,460.2m)。
![山頂から羊蹄山[左]&無意根山[右]:モノクロ 山頂から羊蹄山[左]&無意根山[右]:モノクロ](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-V%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E5%B1%B1%E9%A0%82%E3%81%8B%E3%82%89%E7%BE%8A%E8%B9%84%E5%B1%B1%5B%E5%B7%A6%5Dk%E7%84%A1%E6%84%8F%E6%A0%B9%E5%B1%B1%5B%E5%8F%B3%5D%EF%BC%9A%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%82%AF%E3%83%ADk.jpg)
中央に羊蹄山と左端に尻別岳(1,107.3m)の「ノミの夫婦」の姿(ズーム)。

北には、中央奥に空沼岳(1,251m)。
![山頂から空沼岳[中]方面:モノクロ 山頂から空沼岳[中]方面:モノクロ](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub/20190414-X%E6%BC%81%E5%B2%B3k%E5%B1%B1%E9%A0%82%E3%81%8B%E3%82%89%E7%A9%BA%E6%B2%BC%E5%B2%B3%5B%E4%B8%AD%5D%E6%96%B9%E9%9D%A2%EF%BC%9A%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%82%AF%E3%83%ADk.jpg)
やや強い西風を避けて、頂上の東側に少し下がって昼食とする。11時40分に下山開始。山頂下の大斜面は、三々五々にシリセードで豪快に下る。中には「三回転半」などの「高度テクニック」を披露するメンバーも…。


登りと同様に、1175m前衛峰の山腹をトラバースし、恵庭岳を望みながら下る。

下山途中、登りで「♡マークに納まった恵庭岳岩峰」を撮影した展望の良い地点で、恵庭岳や支笏湖などを背景にして、皆さんの満足顔を写真に収めた。

冬道ルート取付地点に13時10分着・15分発、林道入口には14時ちょうどに到着して下山終了。
支笏湖西岸のM温泉旅館で入浴し、八雲町中心部手前のキッチン&カフェで夕食を摂って帰宅した。
すっきりした青空と素晴らしい展望に恵まれて、初登頂の皆さんは大満足の様子であった。
Posted by まるさん at 20:47│Comments(0)
│登山、山岳、山登り、アウトドア