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まるさん
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2019年07月21日

7月20日(土) 石狩岳(大雪ツアー)

7月三回目の会山行は、大雪ツアーとして東大雪山系の主峰・石狩岳(1,966m)。日本海へそそぐ石狩川と、太平洋に流れる音更川(十勝川支流)の源流に聳える。最短だが急登が続くシュナイダーコース(別名「熊ころがし」)を利用して往復した。参加は8名。

前泊した糠平湖畔のホテルを4時30分、車3台で出発。従来の音更川支線林道が通行止めのため、国道273号線三国峠手前の標高783m地点から西に入るシンノスケ迂回林道を利用して、音更川本流と二十一ノ沢の出合にある広い駐車場(標高803m)に乗り入れる。
小雨が降る中、駐車場で雨具上下を身に付けて準備を整え、5時50分に出発。
ちなみにコース名「シュナイダー」の由来はオーストリアの登山家やスキー術創始者の説、北海道夏山ガイドでは「野球用語のスライダー(ピッチャーが投げる球種)をもじったもの」との説がある。登ってみた感想として、尾根がスキージャンプ台の助走路のような形をしているところからスライダー(滑るもの)と付けられ、これが訛ったのではないかと勝手に想像してみる。登山口から頂上までの標高差は1,163m。
二十一ノ沢出合登山口の駐車場

尾根の取り付き地点まで、始めは二十一ノ沢左岸に付けられた緩い傾斜の樹林帯笹原道を辿る。
沢沿いの樹林帯を辿る

C870付近で体温調整のため休憩。雨はほぼ止んだが、木から落ちる水滴や濡れた笹などのため、雨具は外せない。内側衣服のファスナーを空けたり、腕まくりをしたりして体温を逃す。
C890付近で休憩

登山口から約1.4km、C900付近で二十一ノ沢を渡る。心配した水量は少なかったので、楽に渡渉できた。
C900付近で二十一ノ沢を渡る

沢右岸の樹林帯に、古い切り株の上に根を張った若い針葉樹があった。生命の逞しさを感じる。
古い切り株の上で成長した樹木

登山口から約1.9km、C950付近で尾根に上がる斜面に取り付く。登山道は尾根の稜線に向かってジグザグを切りながら上がるが、それでも傾斜はかなり急だ。
C950付近で尾根に取り付く

この斜面で、クルマユリの花、カエデ属の実、白色が目立つマタタビの葉が見られた。
クルマユリ
カエデ属の実
マタタビの葉

C1090付近で尾根の稜線に達すると、傾斜がいったん弱まる。細い尾根を辿っていくと、所々にハクサンシャクナゲの花が残っていた。
残っていたハクサンシャクナゲの花

尾根の傾斜は次第にきつくなり、C1400付近から岩場が多く現れてくる。両手も動員して慎重に登る。
C1400付近から岩場が多くなる

C1500付近にある、「かくれんぼ岩」と名付けられた大きな岩。このあたりから再び雨が降り出し、カメラのレンズに水滴が付いたため、これ以降の画像がにじんでしまった…m(_ _)m。
C1500付近の「かくれんぼ岩」

周りはすっかり這松帯となり、雨で滑りやすくなった露岩帯を慎重に。
這松帯の露岩道

霧の中、石狩岳・音更山の分岐がある主稜線に近づいてきた。
主稜線まであと僅か

C1770付近の分岐に飛び出すと、今年初めて目にするコマクサの群落が出迎えてくれた。
石狩岳・音更山分岐に咲くコマクサ①
同じくコマクサ②

鮮やかな赤色のエゾツツジも…。
エゾツツジ

見通しが効かない中、分岐から石狩岳頂上に向かって出発。
霧の中を石狩岳に向かう

C1800付近から豊かなお花畑となり、多くの高山植物が目に入ってきた。ヨツバシオガマ(左上)、チシマフウロ(右上)、イワブクロ(左下)、シナノキンバイ(右下)。
花4態①

チングルマの実(左上)、チングルマの花(右上)、アオノツガザクラ(左下)、イワヒゲ(右下)。
花4態②

さらに、コエゾツガザクラ(左)、アキノキリンソウ(右)。
花2態

11時20分、頂上に到着(登り5時間30分)。視界20~30メートルで雄大なパノラマは望むべくもなかったが、風は弱く気温もそこそこ暖かかったので、ゆったりと昼食を摂ることができた。恒例の全体写真を撮って、11時55分に下山開始。
頂上集合①
頂上集合②

急で滑りやすい岩場や泥道を、ゆっくりと慎重に下りた。渡渉地点の沢で登山靴、スパッツ、雨具ズボンの裾、ポールなどを沢水で洗い、身を清めて(?)から「天狗神弁慶霊」の祠の前を通り、16時10分、駐車場に到着(下り4時間15分)。
展望こそ得られなかったが気温は割合に高くて風が弱く、午後は局地的に雷の可能性もあったが(雷鳴が1回聞こえたという複数メンバーも)雨風や雷が強くなることもなく、ラッキーであった。沢山の高山植物にも逢えて、良い山行になった。
糠平湖畔のホテルに戻り、温泉で汗を流してから楽しく夕食をいただいた。その後も有志が一部屋に集まってビールなどを飲みながら歓談しつつ、夜が更けていった。




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